普段通り稼働していた設備が突然不調になってしまい、停止しないといけなくなることは、どれだけ点検回数を増やし、メンテナンスをしていても起こりうることだと思います。しかし、そういった過去の実績を積み重ね、予防保全を行うことで限りなく発生を防ぎ、設備の安定稼働に貢献、余分な支出を抑えることに繋がります。
今回はその事例の一部をご紹介したいと思います。
真空炉には炉内を高真空雰囲気にするための拡散ポンプ(DP)を搭載している炉があります。拡散ポンプの稼働には、一定の温度を維持することが必要です。そのために、冷却水を一定量流し続ける必要があります。この冷却水が何かしらの要因で拡散ポンプ内を循環できなくなってしまいますと、十分な排気が行えず真空度の低下が発生いたします。最悪の場合、拡散ポンプの非常停止や故障に繋がります。拡散ポンプは交換となると非常に大きな費用が掛かるため、日頃の水量確認、拡散ポンプの温度、到達真空度を把握しておくことが重要なポイントとなります。
冷却水の配管にカルキ等が詰まってしまいますと、社内で対応して直すことが難しいですが、専門の業者に依頼することで設備を損傷させずにカルキを溶かすことが可能です。(※設備の状態に左右されますので必ず解決に至るわけではありません。)
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